しんどいよ。

胸の真ん中に穴がポッカリ開いたみたい。
私はやっぱりGが好きなんだろうか。
何回も携帯をチェックしてしまう。
『メールが入ってるかも』
『着信があったかも』
もちろんそんなものは無い。
Gからは連絡が来ない。
いつも私から。
分かってるよ。
それがGの優しさ。
私に出来る唯一の誠実。
私がすぐに勘違いするから。期待するから。
それをGはちゃんと知ってる。
私だって、もうGとは無いって思ってた。
でも会うと『私が待ってたのはやっぱりこの人だ』と感じる。
話してると落ち着く。
触って欲しくなる。
触りたくなる。
優しくしたくなる。
尽くしてあげたくなる。


でも。
それは求められてない。
Gには私なんて必要じゃないんだ。
分かってる・・・認めたくないけど。
私じゃダメなんだ。



もう無理。
誰もGを超えられない。
誰の事も好きになれないよ。
Gは特別。
Gといると自分が好きになれる。
優しくなれる。
隣にいる、それだけで世界が変わる。
でも。
私はいらない。
Gの人生には必要ない。
悲しい。
悲しいよ。




いつものカミソリで治りかけてた傷痕の上を何回も切り付けた。
『私なんて必要ない!』
何回切っても治まらない。
血がにじみ出て、何重にもミミズ腫れができた。



『まず自分の事を好きにならないと、誰からも好きになってもらえないよ?』


無理、絶対無理。
好きになんてなれっこない。
それなのにGに必要としてもらおうなんて、すごく虫のいい話で。
自分の愚かさに脱力する。

もう当分Gに連絡しないでおこう。
九月には東京に行ってしまうんだから。
Gの事を考えるとしんどいから。


だから早くこの気持ちを消そう。

元彼G。

九月に東京で働く事になったそうで。
今日、久しぶりに会って御飯を一緒に食べた。
いろんな話をした。


Gの元彼の話。
昔、遊んだ時の話。
アムカの事。
人生について。
自分について。


Gが言うには『人生プラスマイナス0』だそうだ。
みんなそうなっているって。
どんな人にも小さな幸せがあり、悩みがあり。
何かしようとして失敗しても、結果的に成長してたり。
しないと始まらない。
だからyuppyが家から出て、外で働こうとした事はとても立派な事だ・・・って。
それを認めて褒めてあげたらいいって。


私は泣いていた。


Gのお父さんは半年前に心の病が原因で亡くなった。
『この世界で誰よりも尊敬してる』といつも話してくれてた。
そんな大切な人を亡くして、人の事を慰めている場合じゃないはずなのに。
私が元気付けてあげたかったのに。
結局、いつも私が助けられている。
何も出来ないのが悔しい。
私は無力。
私にもっとパワーがあれば・・・。


Gの事が好き。
恋じゃなくて、これは愛。
友としての。


涙が止まらない。。

アムカ常習犯

気がつけば毎日アムカしてるよ、私。
しないと落ち着かない。
お店では半袖の服が着れなくなった。暑い(:_;)


昨日は最悪な日だった。
気が合わない人と同じシフトだったので、常にダウナー。
しかも店長の前で大喧嘩しちゃうし。
てか私は泣いてただけだけど。
その日は気分も落ちてて、毎日のアムカにも疲れてて、
自分のこの悲しさや虚しさに飲み込まれて
流されそうになってたから、どうしても病院に行きたかった。
店長に訳を話して、ちょっとだけ早退して病院に行ける事になった。
ところが。。。
顧客さんが来られて、それどころでは無くなった私は、
気がつけば早退どころか、病院が閉まる時間まで仕事をしていた。
ちょっとしたクレームもあったので途中で店長に代わってもらいたかったけど、
拒否されたので最後までするしかなかった。
終わって時計を見ると8時。
病院の受付が締切られてから1時間が経っていた。
私は頭が真っ白になった。
涙が自然に出てきた。
急いで裏に隠れて泣いた。
『どうしよう、どうしよう』
病院に行けない。
次に行けるのは何日後か?
それまでどうやって過ごしたらいいんだろう??


『無理…』
ふっと何かの線が切れたように泣きやんだ。
カバンの中から何日分かの薬と緊急時のための強めの安定剤を取り出して、烏龍茶で全部一気に飲み干した。
それから店にあったカッターで腕を強く切った。
何回も。
(あいにく作業用のため切れ味は悪かったけど)
少し落ち着いた。
それからしばらくして店頭に戻った。
約30錠の薬は私をフラフラにさせた。
みんなに「目がおかしい!」とか言われながら、何とか帰るしたくをして帰った。
世界がぼんやりしている。
音が鈍く聞こえる。
頭が軽くなって、身体も軽くなって気分だけは悪かったけど、後は知らない世界で起きてる事だから感覚も鈍くなった。
−−−ラリってる−−−
初めての人前でのOD。
恥ずかしかった。
情けなかった。


どうしたらいいのか、
何が悪いのか
さっぱり解らない。

病院へ

早番だったので、早退させてもらって病院へ行った。
先生には前々から『退職しなさい』と言われている。
今日もまだ仕事を続けていることを咎められるだろうと思いながらも
自分の自傷が怖くて先生の元に駆け込んだ。



自傷を止められるくらい、強い薬を下さい」
薬のことで初めて先生にお願いした。
でも先生の答えはNOだった。
「薬なんて一時しのぎだよ。先生はあなたに休んで欲しい」
ガックリしたのと同時に、深い慈悲を感じた。
そう。ホントに。
薬なんてその場しのぎ。
切りたくなったら飲み続けるなんて不毛すぎる。
原因を解決しないといけない。
そして私にはまだその力がある、と先生は私を診たんだと思った。
少し嬉しかった。



腕の傷はまだ細い赤い線となって残っている。
ちょっと力を入れるとピリリと痛む。
でも、今はこの傷跡が残るとイヤだなと思うようになっている。
不思議。
うつな気分も、切りたい気分も無くなってないけど、
先生が私を信じてくれたから頑張りたいと思えている。



パキシルを1錠から2錠にすることにした。
これで少し落ち着ければ・・・。
断薬目標で意気込んでたけど、まだまだ私には早かったみたい。
今は適正な治療を受けることに専念しよう。



妹がノートと赤いペンを買って来てくれた。
「切りたくなったらこのペンで切るマネをして。
 爆発しそうになったらこのノートに吐き出して。」
そして温かいポトフを作ってくれた。
なんて幸せなんだろう。
ありがとう。
ありがとう。
ゴメンね、心配かけて。
こんなお姉ちゃんでゴメンね。
大切に使うからね、ありがとう。

アームカット

消えてく傷跡が許せなくて、また昨日の夜、日記を書いてからアムカした。
同じ場所を今度も何回も引っ掻く。
今回はほんの少し血が出た。
痛くは無かった。
怖くも無かった。
傷が消えていく方がよっぽど怖い。



先輩に『辞めたいです』って言うつもりでアムカ痕を見せたら、
「いいじゃん、切ってスッキリするなら。誰にも迷惑かけてないし!」
って笑って流された。
人員不足で辞めて欲しくないのは解るけど、何だか悲しかった。
『もっと深く切らないと伝わらないのか』と思った。



頭が真っ白で、今日も切ってしまいそう。
お店ではバンドエイドを貼ってごまかしてる。
でももうバンドエイドの大きいサイズでも隠しきれないよ。
もっと傷付かないといけないのに。

消えていく痕。

昨日作ったばかりのはずの傷はもう引っかき傷程度にまで回復している。
人間の回復力ってスゴイ。
生きようという力がこんなにもみなぎっている。
私は何だか寂しかった。
治って欲しくないと思った。
ずっと残ってしまえばいいのに。
やけどみたいに。
傷が薄れていくのが悲しくて『もう一度切ってみようかな』と頭をよぎる。
でも今は出来ない。
怖い。
痛いのはヤダ。
あの時はどうして切れたんだろう。今では解らない。
でもすごい爽快感を感じたのは確か。
リスカしてる友達が言うように『解放』された気分になった。
楽になった。
「死にたい」からリスカするんじゃない。
きっと「生きたい」からリスカするんだ。
これも私の命の叫びなんだ、きっと。
・・・それが消えていく。
私を許してくれた証しが無くなってしまう。
一体、何が私を解放してくれると言うんだろう。
私が生きてる証しはどこにあるの?
誰が証明してくれるの?
いらないんじゃないの。
私なんて。



無性にお腹が空いた。
久しぶりの空腹感だ。
これも生きている証しだね。
何か食べようかな。。

絶望。

生きてる実感が無くて、空虚感がひどくて、切りたくて仕方無い。
とは言っても、私はOD、やけど以外・・・つまりリスカは今までしたことが無い。
めっぽう痛みに弱いためだ。
幼い頃に大きな業務用のハサミで指を切り、麻酔無しに何針も縫う手術をした。
それから刃物が怖い。
でも、切りたくて・・・切ってみたくてしょうがない。
働いていても、家にいても虚無感で狂いそう。
何の感情も湧いてこない。
ただ虚しいだけ。
デパスソラナックスを飲んでフラフラしながら、カッターを探した。
無い。
こんな時に限って無い。
役立たず。
ふと安全装置付きの美容カミソリに目が留まった。
『これなら痛く無いよね・・・』
ひじの裏側のやわらかい皮膚に刃先を当てた。
軽く当てて、引っ張ってみる。
・・・何とも無い。
白い線すら残らない。
それがまた自分の無力さや根性無しさを具現化してる気がして、泣きそうになった。
力を込められない自分の弱さ。
怖い、怖いばっかりで、いつも逃げてばっかり。
やっぱり私はダメな人間。
そして、もう一度同じ行為を繰り返してみた。
前より少し力を込めて。
こんどは赤くミミズ腫れのようになった。
血なんかは全く出ていない。
でも、ちょっとスッした。
もう一本引っ張ってみる。
また赤く腫れた。
何だかそれが証明のように見えてきた。
『・・・生きてる、今ここに私がいる』
赤い線が増える度に気持ちが落ち着いてくる。
このまま一生消えて欲しく無い。





元彼Gが九月に東京に行ってしまう。
大好きだったG。
いまでも・・・やっぱり好き。
でも、悲しいけど私はGの相手では無いみたい。
大好きなのに。
いつも、いつも、Gの事を考えている。
私の想いが叶わないなら、いっそGには思いきり幸せになって欲しい。
そうしたら。
私は・・・。
もう誰もいなくなる。
・・・もう東京から何十年と帰ってこないつもりのG。
九月にホントのサヨナラが来る。
夏と一緒に、Gも行ってしまう。
会いたくて狂いそう。
でも会ったらホントに狂ってしまうだろう。
会わない方がいいんだ。
何も無かったように、私もこの先、自分の道を進めばいい。
何も無かったように。


私、一体何のために生きてるの・・・?
寂しいよ。



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