たわいもない一通のメールから。

私からメールするのをずっと我慢していた。
しちゃいけないと思ってた。
自分の為にならないと。


すると皮肉なことにGの方からメールがきた。
遊んで以来、初メールだ。
内容は昔、一緒に働いていた職場のこと。
たわいもない話題。
私は・・・情けないことに舞い上がってしまった。
『Gから先にメールがきた!』



すごく、すごく嬉しくてすぐに打ち返したかったけど、
こはちょっと時間をおくべきかと考え直して、
夜、寝る前にゆっくり時間をかけて短文を返した。



それから返信はない。
Gにとってはその程度の内容だったらしい。
私は不満だった。
すっかり調子に乗っていたから、またGからメールが返ってきて
この先もずっとメールのやりとりが続いていくものだと思っていた。
私は思い切って甘えたようなメールを送ってみた。
やっぱり返事はこなかった。
作戦は大失敗で、余計にGと距離が出来てしまったような気がした。



それからはメールを送っていない。




そっくりな人を見るだびドキッとしてしまう自分がイヤ。
そっくりな人でもいいから傍にいて欲しいと思ってしまう自分がイヤ。
どうして・・・?
どうしてアイツじゃなきゃダメなの??
もう終わったのに。
ずーっと昔に終わった二人なのに。
私だけまだ追いかけてる、Gの幻想を。
もう私には見えない場所にいるのに。


いつまでも・・・ゴメンなさい。